#145グレース
GRACE
ガス星雲
採点(5段階)★★
宇宙船プロメテウスレプリケーター人間歴史を消された惑星と数々の功績を残してきたプロメテウス号。星雲とどう違うのかプロメテウス号の艦長ロンソンがカーターに聞く。2時間の間だけ実験のためにハイパードライブ休憩に星雲もどきを観察したいというのだ。そしてロンソンに徴収がかかり、ハイパードライブエンジンの温度が安全ゾーンまで落ちたため、エンジンを停止させ、ハイパースペースから一時的にプロメテウス号は出る。今のジャンプだけで49光年移動できたとカーターは説明する。アルケシュから積み替えたハイパードライブエンジンは極めて優秀である。本来はこの宇宙船の10分の1のサイズ用だが・・・
あと5回のピットストップで帰れそうだなと話していたところ。センサーに飛行物体を感知。前方3000キロの場所だ。猛スピードで接近し、総員配置について、戦闘準備に入る。目標はさらに近づき、シールドを固めるが、巨大な物体はプロメテウスに接近してきていた。
目標は900キロに接近し、ハイパースペースにジャンプ可能まで2時間かかる。今やってしまうとオーバーロードしてしまう。エイリアンの宇宙船が電波を発信してきて、こちらのスキャンを始める。ガント少佐に頼み、攻撃周波体で交信を用意させ、ロンソンは、平和的に話しかけてみる。しかし目標艦内でエネルギーが蓄積され、攻撃されてしまう。シールドのおかげで被害を抑えられているが、攻撃力が高く、シールドの防御力が落ちてしまう。プロメテウスからミサイルを発射するが、あっという間にミサイルは破壊された。
シールドは32%まで低下、カーターは予備電力を亜高速エンジンに回すことを提案する。ガス雲に紛れたら可能かと考える。2分の間だけ時間を与えられ、カーターは、ワンジャンプのために、急いでいるが、シールドは10%まで低下しダメージを受け始めた。カーターはクリスタルをいじっているときに波動が走り、そのまま壁にうちつけられてしまい、気絶してしまう。

カーターが目を覚まし、ブリッジに連絡を取るが、応答がない。カーターの目には、少女が立っていた。しかし一瞬で消えてしまう。いろいろな場所を探して回るが、誰も見つからない。ブリッジから連絡するが応答も全くなくカメラの様子も見られない。
カーターは、メッセージを残すことにする。
「自分は合衆国空軍プロメテウス号乗組員カーター少佐。残されたただ一人の乗員として、何が起きたのか航海日誌に記す。エイリアンの宇宙船に攻撃され、負傷した自分は意識を失った。目覚めたとき乗組員は全員船から消えていた。システムをチェックした結果。ハイパードライブは無事だったが、亜高速エンジンは、オフのままだ。衝撃による損傷と思われる。さらに調査を進めれば詳細が明らかになるはずだ。」しかし乗組員に何が起きたのかを知ることが最優先だ、船内全てを捜索して誰も、見つからないことから、考えられる可能性は1つしかない。と脱出ポッドをカーターは見に行く。すると確かに脱出用ポッドは全て射出済みだった。
カーターが意識を失っている間に、脱出命令が出されていたようだ。そのときの混乱で自分だけが取り残された。カーターは、プロメテウス号の亜高速エンジンを起動させようとするが、動かない。カーターの予測によると亜高速エンジンの再始動をガス雲が妨げているようだ。この問題の解決策は見つかりそうにない。亜高速エンジン抜きでこの空間からの脱出にはハイパースペースジャンプしかない。
しかし空間が広がらず諦めかけたとき、ティルクがカーターの手を掴み、「カーター少佐、聞くんだ、決して眠るな起きていろ」とカーターを起こそうとするが、ずっとカーターはプロメテウス号で原因を探っていたためにカーターは眠りそうだ。
ティルクは、おまえは怪我をしている、今眠ればおまえは死ぬ。という。
しかし、カーターは眠ってしまう。
ガス雲の中のプロメテウス号のカーターは、眠ってしまっていた。すると、少女の歌い声が聞こえてくる。「きらきら光る夜空の星よ〜」カーターは声のする方角に進むが空耳だったようだ。カーターは遭難信号を発信。プロメテウス号の現状と、わかる限りの現在位置を知らせた。誰かに届くには何百年もかかるだろう。
今頃スターゲイト司令部ではプロメテウス号の異変に気づき捜索活動を開始しているだろうと考える。
脱出した乗組員が生きていれば、彼らからも救援が要請されるはずと出来るだけ長く行きぬくこととカーターは生き抜く決心をする。
食料を水は数ヶ月は大丈夫と言う計算で節約すればその倍は持たせられる。
しかしまた少女の幻影が現れ、遊びましょうと言う。だが、すぐに消えてしまった。

何故ハイパースペースにジャンプできないのか、ずっと考え続け、最後に試みたとき、ハイパースペースウィンドウが不安定で受け入れ不能に見えた。船が捕らえられているガス雲の成分はセンサーでも分析不能だ。
一般にある星雲と比べてそのガス密度は非常に高いと思われる。そのガス密度の濃さが、ハイパードライブのパワー効果を妨げているらしい。
これを解決しないと、プロメテウスは、永遠にここから逃げ出せない。

するとダニエルの声で、さすがにサムもお手上げみたいだな。と横で寝ているダニエルの姿が見える。しっかりしろサム4時間も同じ分析プログラムを睨んでいるけど、結果が突然変わるわけではないだろうと・・・ダニエルはカーターを励ます。
また高みの存在に戻ったかのように思えたカーターは、聞いてみるがわからない。
潜在意識の中に現れたと考えてくれと、ダニエルは言う。
助けを必要としているというと、突然ダニエルは君の取り組みは間違っていると話し、このガス雲を研究していたがっていたがこの任務に志願した目的は違った。それが今こうしてガス雲に捕らえられている。これで無駄にハイパードライブのシュミレーションを繰り返している。
望遠鏡で観察してきたガス雲に間近で研究できる、またとないチャンスだという。
初めて目にしたもの未知の存在に出会ったのに、それを無視する。君らしくないぜと・・・ガス雲を調べろとダニエルは言う。

プロメテウス号ではミシミシと音が聞こえてくる。徐々にダメージを受けており、内殻破損まで8時間3分25秒と書かれているのだ。
SGCでは、オニールとダニエルが、エレベーター内で話しており、カーターのことを話していた。連絡が途絶えて18時間だという。
プロメテウス号の帰還ルート沿いで到達可能なゲイトを調べて将軍は全てのゲイトにチームを送ると言っている。
事故がおきれば近くのゲイトにいく可能性が強い。ゲイトに着いたらすぐ帰ってくるだろうとオニールは言うが、ダニエルは、逆に、プロメテウス号で迷子になったオニールたちが帰還できなかったことを話す。歴史を消された惑星
トクラは今船を送る余裕がないといってきている。出来るだけ早く協力するとはいっているが、どこまで期待できるか・・・多分ムリだと考えているのだ。
オニールにはショックのようだ。

航海日誌追加、ガス雲を形成している有毒ガスにより船殻のあちこちが腐食してきている。回せるパワーの全てをシールドに回しているが、いつまで船を守れるか心もとない。腐食している区画は、閉鎖して回ったが殆ど気休めに過ぎない。腐食の拡大を止める有効な手段を見つけない限り、船殻が破れるのは時間の問題だ。

するとまた少女が現れ「あかあかと燃える太陽が去り、空に光がなくなったとき」と言っていたためにカーターは誰なのか尋ねる。また少女は続ける
「一晩中きらきら光る小さな小さな明かりをともそう。こっちよついてきて」といわれるが、少女は消えてしまった。またティルクが出てきて、サマンサ警告に来たという。
眠っちゃ駄目の他にまだあると・・・全てが見かけどおりとは限らない。
いないのは君かも・・・といい、君も他の乗組員もエイリアンに捕らえられ捕虜として船にいる。君は心を探られたかも?、だとすれば地球は攻撃に備えたほうが良いと話すティルク。
カーターはなにをすればいいのかティルクに尋ねるが、何もという。せめてヒントだけということでティルクは、君がエンジンを修理をしようとすれば、その気が無くとも、プロメテウス号の技術情報を教えることになるのだ、だから何もしないのが、懸命だと・・・
だが、カーターは、そうはいかないという。ティルクは気をつけてなと消えてしまう。

そしてカーターは目を覚ました。脳にかなりのダメージをうけたようだ。このままでは、いつまで持つかどうか、生き延びるには、亜空間エンジンも、ハイパードライブも使わず、プロメテウスをガス雲から解放すること。その手段を思いついたとある行動を開始する。カーターは全ての区画を閉鎖し、大量の高圧空気を一気に放出し、船を動かすだけの推進力を得ようとする。

しかしカメラには、少女が飛ばされそうになっていた。カーターは突如、放出を止めて、少女を追いかける。だが、ダニエルの幻影が現れ、最新の僕の理論を話したっけ?という。女の子は見なかったというダニエル。
具合悪そうだなと話し、雲が腐食性のガスの集まりじゃなく、感覚なる存在だったら?と・・・そう生きている存在だったら?雲が感覚をもっていて思考能力も持っている、知的生命体だと・・
事情を話せば、開放されるかもとダニエルは言う。

少女は雲の意識が実体化したのかもしれないと考える。だが、カーターの身体状態は限界まで来ていた。カーターは倒れてしまう。ダニエルは、彼女と話せと消える。
再び、少女の「きらきらひ〜か〜る」歌が・・・
母がよく歌っていたと少女に話し、眠っちゃだめといわれる。どうしてとカーターが尋ねると話をしたいからと・・
カーターは、少女から食べ物を持ってきてもらう。少女の名前はグレース。
あなたは?というと、私は父だとジェイコブが現れる。神父かもしれんがある年齢になると、人生を振り返って、自分は人の親として失格だったと思うことがある。
おまえのためにと多くを望みすぎたとこの結果がこれだと・・・
幸せか?とジェイコブが言うと、すごく幸せとカーターは答える。
しかし違うな、おまえは現状に満足している、それに甘んじている。そこが問題なんだ。おまえは人生でもっとも大切なものを置き去りにしている。
未だに一人だと・・・
いつもそうだ、おまえを生んだ母さんは野心とかキャリアとか向こうにある世界を見せてくれた。人生の意味と調和を教えてくれた、短い期間だったが、母さんは愛せたことは誇りだ。もう一度若返って、また母さんと出会ったら、定めと知っていてもまた母さんと一緒になるだろう。それが愛だ。
おまえは愛の果てには苦痛と孤独しかないと、信じて人と愛し合うことを頑なに拒んでいる。そろそろその堅い殻を破って幸せを探してみてはどうかな?誰かを愛し、誰かに愛される、おまえにはその資格があるというと、ジェイコブは消えてしまった。

SGCでは、オニールたちは帰ってきたが、この星も違ったとずっと探索をしてきたようだが、船も見たことがない惑星にいってしまったようだ。
トクラからの返事をハモンドに尋ねるが、プロメテウスの航路のクールダウン予定の座標全てを、チェックしたが、何の痕跡も見つからなかったと。
航路を中心に長距離スキャナーで調べてもらっているらしい。

オニールが着替えているところにティルクがやってくる。今そんな気分じゃないと・・・
メイボーン大佐とおまえが行方不明になったときは、カーターも同じ態度だったという。おまえもだろう?というと、オニールにおまえは兄弟も同じだと話す。
おまえはいくつになった?とオニールはティルクに尋ね、オニールが弟になることを話す。おまえが話したがっていることはわかっているとティルクに感謝を述べる。

カーターの周りにシャボン玉が飛んでいる、また少女グレースが現れたのだ。
シャボン玉の詳しすぎることを話しても少女は退屈だと言われてしまう。
座っているカーターの前についにオニールの幻影が現れた。
サマンサ、私は君の空想の産物だ、敬語も大佐も要らない。
で、脱出手段は見つかったのか?とオニールは言うが、何も考えられないとカーターは言う。私が空軍を辞めたら何か変化はありますかそれとも・・・
キャリアを捨てろと頼むつもりはないとオニール。
オニールは、滑り止めだと話しかける。自分との話しになっているのだが、殻を破れと、オニールはいつもそばにいる、信じて良いと話し、まず助かることだと・・・
行かれる前にと、カーターとオニールはキスをする姿を思い浮かべた。
カーターは何でもありませんとオニールに話す。

だが、船殻はミシミシとさらに衝撃を増してきた。内殻破損警報が鳴り響く。横ではグレースがシャボン玉で遊んでいる。カーターは何が望みとグレースに尋ねる。「望みがあるのはあなたでしょう。闇を旅する旅人は小さな光に感謝する。その光が無ければ道がわからないから。」と消えてしまった。
カーターはある手段を試みる、シャボン玉で助かろうとしていると・・・ハイパードライブは雲のためにフル稼働しないが、いいのよ、ハイパードライブエミッターに通電すれば、ハイパースペースに部分的にシフトして、雲の時空間から、船を開放できるはずなのよ、亜高速エンジンへの影響も消せると・・・

カーターは、エイリアンの宇宙船に捕らえられている乗組員も救助するつもりだ。
実はエイリアンの宇宙船もガス雲から動けずカーターは、自分が考えた脱出方法で通信をしてみる。取引をし、乗組員を全員解放し敵対行為を止めれば、脱出を手伝うと・・・すると、全乗組員が、プロメテウス号に転送装置で戻ってきた。
これからエイリアンの船も一緒にハイパースペースの泡に包まれて脱出するという
プロメテウス号と、エイリアンの船はガス星雲を脱出したが、問題は彼らが約束を守るかどうかだ・・・
エイリアンの船は、約束どおり去っていった。
当直を離れる許可を頂きたいとカーターは話し、医務室へ連れられる。
数日後、カーターはSGCに意識が無いまま、連れられて、カーターは目を覚まして起きるとオニールがいるのをみて、思わずジャックといってしまう。
現実に戻ったカーターは失礼しましたという。
カーターは強い脳震盪を起こし、意識も混濁していた。4日間眠ったままだった。カーターが目を覚ますと、ティルクたちは、パーティを開き、オニールのアイデアでケーキを用意しているという。
カーターは思わずありがとうございますと言う。何でだ?とオニールは言うが、なんだって良いか、悪い気分じゃないと、医務室か出て行く。
少女のきらきら星の歌が聞こえてきた。カーターはまた、眠りにつく。
感 想
スローな展開で、初日は寝てしまいました(笑)またもや夢落ちかと思っていたのですが、意外な展開に驚き。
しかしグレースって結局なんだったのかもわからない。
でも、あのエイリアンの強力な戦艦が、今後脅威とならないことを考えてしまう。

幻影にでてきたオニールたちで気になったのがオニールの右手の包帯。なんだったんだろう?

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