#138難破船ストロモス |
LIFEBOAT |
P2A-347 |
採点(5段階)★★★ |
![]() ![]() |
SG1のメンバーたちは、無人探査機が探知したP2A-347で不時着した難破船を見つけ、調査を始める。船首エリアの乗組員は衝撃で死んでいるはずだと予想。 墜落したのがいつかの手がかりを見つけようと考える。 中には、生存者が存在した。人口冬眠状態で、高速を持たない宇宙船を持つ文明では、遠い星を目指す宇宙旅行に冬眠は欠かせない。そうしないと何世代もかけて旅をしなければならない。オニールの率直に言うと、冷凍人間の船である。 奥へと進むと、大きなエリアの人工冬眠が見られ、それが4つほどあると考えられる。応援を呼ぶかの頭数を数えるために、ティルクとカーターが組み、ダニエルとオニールもここを数え始める。オニールは105・・106と数えていたが、ひとつのカプセルは既に白骨化していた。 ダニエルも数えていたのだが、突然波動のようなものがSG1を襲い、全員気絶してしまった。 |
![]() ![]() |
目を覚ましたティルクは、無線を使っても応答が無いため全員を捜しに船内を走り回る。オニールを見つけると脈はあった。さらに捜すティルクはカーターを見つけ、同じく脈を確認。そして、倒れこんだダニエルを見つけるが、ダニエルは、光を見て、驚く。SGCには救援隊SG4のID信号をキャッチする。アイリスを開け、救護班が、オニール、カーターを運んでくる。そしてティルクは、ダニエルを連れて帰ってきたが、ダニエルは、何かに怯え、早く戻らないととつぶやく。ゲイトが閉じた後に、だめだぁと向かっていったが、ゲイトは既に閉じられていた。怯えるダニエルだったが、 突然人格が変わり、だれなんだ、ここはどこなんだという。 カーターとオニールは、ベッドの上で横たわって意識が無い。意識が戻ったら、伝えよとハモンドはナースに伝える。 ティルクは、マジックミラーによってダニエルの観察をしている。ダニエルは怒鳴り声を上げて、ここの責任者を出せと訴えている。フレイザーと周りにはスタッフが守っている。ここはソロモスでもないここの家臣でもないと吠える。さらに頭が痛いと・・・ 余が何者か知らぬようだなと言うダニエル。果たして・・・ フレイザーはクスリをとりに行くと言って、ハモンドに報告しに来る。 ゴアウルドかもしれないと考えるが、そうでもないようだ。脳波を調べたところ、複数の異なった波形が入り乱れていることに気づく。 生命に危険が無いかはまだわからない。 ゲイトルームでの態度と身体検査の時の態度、それに今の態度と見ると、全て別人のようで、異なった人格が見られる。 船内には何体ものカプセルがあった事から状況をティルクはハモンドに伝える。フレイザーはカーターたちが気になり医務室に向かう。 ティルクはここに居たいと留まる。 ダニエルの人格の名前がわかった、タルサスの領主マルティース。領主と聞くと、 医療班スタッフも敬語を使わざる得なくなる。フレイザーは、カーターの瞳孔を確認すると、ザットガンで撃たれたような後に似ている反応と証言。 そして、オニールは目を覚ます。頭が痛いというオニールで、本人であるのは間違いない。頭に爪が刺されたような感覚だとフレイザーに伝える。 ティルクが全員を救助したと聞かされると、ダニエルたちのことが気になる。 カーターが同じ症状で、カーターも目を覚ます。2人の無事を確認をしに来たハモンド。脳波検査でも2人は影響を見られなかったと確認する。 オニールは、ダニエルを捜しに起き上がろうとするが、まだ起き上がるのはムリだ。 |
![]() ![]() |
ダニエル(マルティース)は、全然クスリが効かないと怒り生意気な女(フレイザー)を呼べと医療班スタッフに怒る。そしてフレイザーが入ってくる。クスリが効かないと言い、この体が悪いのかという。フレイザーはジャクソン博士は健康よと言うと、慣れればこの体も悪くないと鏡越しに体を眺める。 余の体はどうなっておると怒り出し、危機にあってこそ民は領主を必要とするが、これでは誰もわからんと・・・ フレイザーもどうしていいかわからないと反論。 役に立たぬ女だとダニエル(マルティース)は言う。ここはどこだと言われ、フレイザーは、地球でここは軍事施設の中であると伝える。 するとダニエル(マルティース)は船はアーデナに向かっていた。アーデナまでの距離はと聞くが、当然知らない。ダニエル(マルティース)は他の乗組員が気になるが、フレイザーは、全員まだ船の中で、何人かはここに居る可能性があると伝える。 するとダニエル(マルティース)は苦しみ出して、人格が変わる。 「何があった?、違うマルティースは領主の名だ。自分は乗組員だ、これは・・・」と鏡を見て、驚く。彼は二等機関士のトライアンであるという。 トライアンは、最初から説明を始めた。 これが自分ですか?とダニエル(トライアン)と聞くと、船がP2A-347と呼ばれる星に墜落し、助かったのは、冬眠中の乗客乗員だけと言い、中を調べていたダニエルたちにこれが起きたと伝える。 トライアンの記憶の中には、船の中で異常が無く、冬眠カプセルに入るためボタンを押すところで話を始める。 タルサスを出航後、冬眠カプセルに入って、目が覚めたらここに居たという。 どうして拘束しているのか尋ねると、あなたが現れてこれで4人目の人格であると伝え、仲間たちが共存していることを言うが、そんなことはムリだとダニエル(トライアン)は言う。そんなことをすれば脳が破壊されますと・・・ 技術的に不可能だと話し、冬眠システムには意識が別人の体に入らないように、安全回路・・・と言っているが、フレイザーは現に起きていると証言。 鏡を見て御覧なさいこれが証拠よと・・・ そしてトライアンは話を始める。 スリーパーの意識はその肉体を維持しているのと同じメモリーモジュールに蓄えられる。それがバラバラになったり、または意識だけ他の肉体に移るなんて考えられないといっているところ、突然思い出す。肉体が死んでいたら別だと・・・ 回復したオニールとカーターがダニエルを別室で見るティルクの元に現れる。 未だに別の人格を持つダニエルの謎を解きかけていると説明。何故隔離しているのかオニールは聞くと、ダニエルの脳波が多重人格を現しているとティルクは答える。 軍医がコード17を宣言したという。ダニエルは24時間監視下に置かれ、フレイザーと専属スタッフ以外の直接接触は禁じられる。ゴアウルドの可能性も捨てきれない。新たに加わった人格が解決の近道だという。 カーターは、冬眠システムを検証する必要があるとプランを練るようにハモンドから言われる。オニールはダニエルと直接の面談の許可を得ようとするが、ハモンドから反対される。おとなしく従う。 ダニエル(トライアン)は肉体をなくしたことを自覚し始める。船に戻ってみないとわからないとし、確認をするとフレイザーは伝える。 何故肉体と意識を切り離すのか尋ねると、ダニエル(トライアン)は冬眠から目覚める過程で記憶や知性の欠落を免れないからだと言う。 特に長期の宇宙旅行では目的地に付いたときには人格の一部しか、残らないこともまれじゃないと・・・メモリーの容量はカプセルの内部に用意されたマトリックスメモリーモジュールが、1人分の意識を蓄える。それとスリーパーの肉体を関連付け管理するのがシステムの役目だという。 再びアップロードするのに1人ずつすれば大丈夫だとフレイザーが聞くが、それはムリだという。コップに入った水をピッチャーに戻せばその分子配列を保てるでしょうかと水を戻して見せると、ごちゃ混ぜに入れられたという。 ダニエル(トライアン)は他の人の声が聞こえるという。だんだん大きくなるといい、自分を誰かが引っ張っていますと言うと、ジャネット?という。ダニエルが一時的に戻った。だが、フレイザーの呼び止めもすぐに別の人格が宿ったという。 あれは短い時間だったが、ダニエルだったとフレイザーはいう。ダニエルは自分を守るためあえて、身を引いたと専門チームが答えた。 フレイザーはマッケンジー軍医の推定で、12人がいると見ている。 船のシステムを使えば、分離も可能かと・・・ だが、前回は何者かの攻撃を受けたという。ティルクは、もたれかかっていたカプセルの扉が開いていたという。 フレイザーは、トライアンの肉体が死んでいたと自覚していることから、意識を一時的にダニエルに移した可能性があると考える。 カーターはSG12と星に戻りたいとハモンドに言う。彼らに犯人を捜索させ、自分は冬眠システムを調べるという。許可がおり、会議は解散する。 |
![]() ![]() |
また新たな人格がダニエルから出てきた。「お父さんはどこ?」 フレイザーは隣に座り、話を聞く。名前は、キーニンで、少年だ。 ゲイトが開き、ティルクとカーターそしてSG12は、再び船に戻る。 ダニエル(キーニン)が最後に覚えているのは父の光景で、カプセルに入る前。 フレアの放射線から逃れるまで船を見なければならないという父親。 ここの方が安全だとし、目を覚ませばアーデナの軌道周回上に居るよと目をさめるのは何百年も先だとそのときには遠い過去の歴史になっていると頬にキスをし、 目を閉じさせる。 ダニエル(キーニン)はタルサスに残りたかったと話し、滅びるのはわかっていたと・・・暗黒星という、燃え尽きた恒星が太陽の近くを通って、フレアが生まれてタルサスを飲み込む。世界の終わりが来るってみんな知っていた。 ストロモスは3隻作ったけど、全然足りずにくじ引きで船に乗れる人を選んだ。 父親は、ストロモスの仕官だったから家族を1人だけ連れて行けた。でも母親がキーニンを選んだ。あとはくじ引きにかけるといったが、選ばれなかった。王の家族は選ばれたが、友達もみんな外れた。 とキーニンが泣いていたが、突然、マルティースに人格が戻る。 王に対して無礼であろうという。解決の道は見つかったかと聞くが、フレイザーは何も答えない。 カーターたちは出力が落ちているのを確認。SG12にも連絡を絶やさないように伝える。カーターはナクアダジェネレーターをここに持ち込んで出力を上げようとティルクに説明しているが、ティルクは手を上げ、何もこちらの動きに話さないように指示する。カーターはそのまま話を続けるが、ティルクは、ストロモスの乗組員を捕まえる。 ダニエル(マルティース)は他の人格たちがわめいているのに困惑していた。 頭の中に入るのが信じられないという。マルティースが自分勝手な発言をしているために、フレイザーは、誰だろうとクソくらえと怒鳴りたてる。 その体はあなたのものじゃない必ず取り返すわ!と・・・ |
![]() ![]() ![]() ![]() |
捕まえた乗組員ファーリンにティルクたちは、尋問する。君が私だったら同じことをしたとカーターに言い、船の出力は落ちる一方だ。彼らを救うにはあぁするしか方法は無かったと。君達が来たのには驚いたと話し、我々の星の最後の生き残りだという。 他の手段はないと言う。電力が落ちる一方で君らが何人かの意識を引き受けてくれれば、その維持電力を他にまわせると・・・ 私もこれ以上受け入れられるかどうかという、彼もまた大勢の意識を頭に抱えていたのだ。ファーリンの頭には13人の意識が入っているのであった。 これでもうめいいっぱいで他の船が来るのを待つという。 何故みんなを起こさなかったのかティルクが聞くと、船が墜落したが、その原因はわからなかったコンピューターによって、ファーリンだけが起こされその際に、何らかの故障で大きな電力もれが起き、彼のエリアの電圧が下がった。それも急激にだ・・・ そこのカプセルで眠る12人の命を救うには、数分以内に電力を回復する必要があった。だが、間に合わなかった。一人また一人と肉体は死んでいった。他にどうしようもなかった。彼は究極の選択をした。ストロモスには、1000人を超す乗客乗員が乗っている。もし全員を起こせば、待っているのは餓死しかない。それで、重荷を背負ったと・・・ 歩ける限り船の周囲を回ったが、見えるのは岩だけだ。 千人もの人を養える水も食料も船には積んでいない。みんなを起こすわけには行かなかった。いまこの中には、13人が仲良く共存している。 選ばれた民だとし、一人として無駄死にはさせたくないというと。 突然ファーリンに多くの人格が討論が始まっていた。 もし話せば受け入れたか?ティルクはするわけがないと・・・ ダニエルは、気絶させられて意識を入れられた。 ティルクが戻ってきたときファーリンは怖気づいてしまったと話す。 話せば力になれたとカーターは説明する。 電力の問題は、1000人の乗組員全員を起こすだけの発電機で解決できる。 今から戻ってすぐに運べば、2−3時間後には稼動可能だと・・・ その後アーデナのような星に運べるとスターゲイトの説明をする。 ファーリンに、すぐに来て欲しいと伝え、交換条件として、ダニエルを元に戻すことだ。彼に同居しているのは重要人物ばかりだと・・・ 彼らの行き先がなくなると話す。だと分離が可能だ。 だが、それは彼らの死を意味する。ファーリンは自分の息子がダニエルの中に居るという。カーターは驚く。 苦しむダニエル(不明)また別の人格に戻る。今度は、トライアンだ。彼は、痛みには強いと言う。カーターが部屋にやってきた。ファーリンをあわせる作戦だ。 トライアンが名乗り、他の同居人もそれで生きられたという。船と乗客の説明をし、 アーデナにはいけなかったこと、同居人の犠牲があって生きられていると説明。 彼らには瞬時に他の惑星に移動できる装置を持っていると話す。 その交換条件は、ダニエルに肉体を戻さねばならないと・・・それには急いで取り掛からなければならない。だが、突然、マルティースの人格が現れた。 駄目だと怒鳴り、領主として命令を始めた。陛下に従うと誓ったとファーリンは断れず、膝を付いて忠誠を示す。それを別室で見ていたオニールは怒って、ファーリンを起こし、領主を守ると誓ったというファーリンにマルティースを追い出してやるとやってきた。ここに来た目的を果たせと怒る。 するとファーリンは、マルティースの説得に入る。ダニエル内では、トライアンとマルティースが討論していた。 そしてファーリンは、12年に渡りタルサスの民を救うためにあらゆる手を尽くしました。その犠牲は数え切れないと・・・ すると、ファーリンの前に、キーニンの人格が現れた。おまえも犠牲にしなければならないとファーリンはいう。 それでタルサスの民は救われて、私達の名前は永遠に残ると・ ぼくらいっしょになれるの?とキーニン いつまでもなとファーリンは言う。 そしてマトリックスメモリモジュールで、ファーリン内に、ダニエルの意識にあった12人は移動する。ダニエルの脳波は正常だ。 ダニエルは自己防衛で自分の意識は奥に潜んだままだった。 そのため、ファーリンも他の意識と区別できて残しておけた。ファーリンは、他の乗組員が目覚めて彼の面倒を見れるようになるまでこのままに・・・ すると彼らだろうと・・・オニールは突っ込む。 ナクアダジェネレータによってストロモスのシステムは正常に戻った。回復プロセス後、引越し作業に移れる。後はSG4によって進められる。 ダニエルはしばらく時間がかかりそうだと読んでいたが、ダニエルは目を覚ました。 頭が痛いという。頭に爪が埋め込まれたような・・・・SG1みんなそれを体験した。 |
感 想 |
実はHPのエピソード作りで一番面倒なのは、このような別人格が入ったときのものである。だれが誰だかわからなくなってしまうのが普通だけど、今回は人数が多いながらも声優さんとダニエルの演技がものすごい形相と表情だったので、わかりやすかった。 マトリックスメモリーって映画マトリックスに使われたような記憶媒体を使う装置のことでしょうか? キーニンとファーリンのシーンは、息子を持つ父親にはたまらないシーン。 頭に爪が埋め込まれたって相当凄い。昔キン肉マンにウォーズマンがラーメンマンの頭にベアークローで回転したシーンがあったけどあんな状態? ダニエルの人格が変わったんで、オニールたちにも別の人格が現れるのかと思ったが、全くそれは無かったので残念。 ティルクに別の人格が入ったところも見てみたかった。 |