#120トレトニンの恐怖 | ||||||||||
ALLEGIANCE |
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パンガー星 | ||||||||||
採点(5段階)★★ | ||||||||||
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地球に似た文明を持つパンガー星へと向かうことになったSG1。パンガー星では多くの人々が彼らを待ちわびている。ティーガ司令官が落ち着かず首相は、落ち着くように言う。寺院の遺跡発掘以来銀河に知的生命体が住む星があることを知った証拠がやってくるため、こちらにやってくる人種が自分たちと似ていたためにホッとしていると話す。そしてゲイトが開き代表団に優れた人物がやってくるに違いないとし、彼らのリーダーは知性、人格共に最高の人物だ。楽しみだとして、こちらもそろえたと話すティーガ司令官だ。そして現れたのはSG1、笑顔だった首相もちょっと戸惑い気味だ。 部屋に案内されたSG1のメンバーのオニールとカーター。市内見物の前にお互いの利益となる事柄につき話し合いましょうと席に着く。スターゲイトの物体についてこのあいだまで過去の遺物しか考えていなかった。1ヶ月後には、こうして接することになるとは信じられない。カーターもそれは納得する。寺院に記されている数多くの星とどのように連絡を取るのかわからない。組み合わせを教えてほしいという首相。ジョナスはあっさり私たちがお教えしましょう。というが、カーターがすぐに訂正。もう少し知り合えた後で・・・お互いの持っている知識や科学技術の提供をとパンガー側が持ち出したものは、トレトニンという。地球人の無数の不治の病を治してしまう薬だと・・・これにより、私たちは、あらゆる病気から守られてきたと話すのであった。 |
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一方残っているティルクとジョナスは、遺跡現場に向かった。そこでゼナボルクという女性に出会う。彼女は発掘調査チームの責任者だ。地球人に出会えて光栄だというが、知ってのとおり二人とも地球人ではない。自らの意思で彼らのために働いてきたという。ボルクはジャファのことを知っていたことを話す。そして発見したものを見せてほしいすぐに案内してもらうこととなった(以下詳しい情報についてはバンガー星の歴史参照)トレトニンの副作用があるというが、個人差があり、出た場合も服用量の調整で大丈夫だと話す。だが、信用できないカーターは地球で調査を進めた上で決めたいと申し出る。その見返りにと10箇所のアドレスを見せる。ゴアウルドの侵略も無く資源に恵まれている惑星であったが、首相は納得しない。寺院の文字の調査で既に行きたいと思っている星をリストアップしていた。見覚えのある星があるか尋ねるオニールで、カーターは正確なところは基地のデータベースで調べないとわからないが。3つは見覚えがあり、ゴアウルドの母星であることを話す。すぐさま、オニールはごまかしながら、ここには足を踏み入れるわけにはいかないと話す。 探検に出かけたいというが、オニールは必死に引き止める。さらにはっきりと馬鹿もいいところだとまで・・・夢にもいささかの経緯も腹ってもいいと思われますという。 ゼナの案内で深く掘られた本殿の場所につれてこられる。壁には物語が記されているが、解読出来ないとしてそれを解読してほしいという。それは古代ゴアウルドの方言で書かれており、シャクランと呼ばれた貴族のもので、300年前にアポフィスによって滅ぼされたことが書かれていた。それまでパンガーが彼の母星だったようだ。 そのアポフィスはと聞くとついこの間くたばったと・・ だが、ゼナはその途中にこっそりとトリトニンには隠された秘密があることをしゃべる。後でお話しますと言い残し遺跡の残りの部分の場所へと向かう。 オニールたちに伝えるティルク。引き続きその線を追うようにいう。オニールはカーターと一時基地に戻りサンプルを調べる。 発掘場所で、ゼナの元にジョナスが向かった。古代象形文字の解読法の本を見せ、こっそりと、僕らしかいないといい、先ほどのトレトニンのことを聞こうとするが、彼女は、全く別人となり、何も知らないという。外で待っていたティルクも驚いた。 |
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ジョナスは、ゼナのキャンプに入り、本に置かれた紙を眺める。その中で、何かを発見したようだ。そしてこの付近の見取り図をさらに見つける。少し分かっていたと・・・・先ほど見つけた紙はトレトニンンの予約用紙だったのだ。さらに、街の地図をみて見当がついたとして向かうが、その様子はゼナに見られていた。 ジョナスとティルクは、その見当場所の工場内に入り込む。そこにはトレトニンの生成場所さらに、奥に進むと、大きな水槽らしきものが見つかる。聞き覚えのある音だ・・・なんとその水槽の中には、泳いでいるものはゴアウルドの幼生だ。しかもものすごい数だ。だが、ティルクたちは警備員に見つかってしまい、先頭を余儀なくされる。ジョナスは警備兵と戦う中で水槽の中に落ちてしまった。ジョナスはティルクに引き上げてもらい助かったが、警備兵は幼生から襲われ、寄生されてしまう。 ティルクは、ザットガンで撃とうとするが、意識を失っていることに気づいた。ティルクは、ザットガンを閉じる。 すぐさまその工場内進入の情報はティーガ司令官の下に伝わり、オニールに問いただす。だが、プールいっぱいのゴアウルドについて尋ねる。トレトニン製造に欠かせない原料だと話す。複雑な工程が必要であり、反応を見たかったというが、最悪だねとオニールは怒る。幼生の入手はと聞くがティーガ司令官はお答えできないと話し、首相は、大佐の言うとおり隠しだてをしても始まらないとオニールたちを工場に案内する。奇跡の薬の産みの親として、案内すると、そこには、不気味な物体が存在した。それはゴアウルドの女王だとティルクは言う。 先ほど寄生された警備兵に対して、救う手立ては無いか状況を説明する。障害は無く生命には異常が無いが、刺激には一切反応しない。ティルクは、ゴアウルドの幼生をジャファの体内で成熟させないまま宿主に寄生させた場合は成功率は低い。 そもそもジャファは寄生体が宿主と合体する能力を高めるために作り出された。水槽で育った幼生だから失敗した?とカーターは問うが、合体に失敗した場合は共に死ぬのが普通だがこの男は生きている。 首相が言うには、ゴアウルドの子供と接触したものは同じ状況になることを説明するが、ゴアウルドの子は女王の知性と知識をそのまま受け継いで生まれる。 成熟した寄生体が合体すれば宿主は寄生体に支配されその性質が生まれる。 トクラに連絡してみてはとカーターは提案する。トクラのことを首相は当然知らない。地球とも同盟している仲だということで、渋々トクラを受け入れることになる。 ゼナの元に向かったジョナス。トレトニンの工場を調べるために私物をあさったと・・・実は知ってもらいたかったと見せたものだが、裏切り行為に失望も覚えたらしい。 怖くなったと話す。実はトレトニン治療を受けているのは一部に過ぎず、それが受けられなくなったことを考えてしまったという。信頼を生む意味では良かったと・・・ 埋め合わせをしてほしいと翻訳を手伝うこととなった。 トクラのマルクとケルマーが現れた。直ちに警備兵を見ると、やはり成熟する前に宿主に寄生したと考えるが、スキャンしてみると、成体のゴアウルドを示している。 女王の欠陥がなんらかの副作用を起こしたのではないかと予測した。 幼生は空っぽで生まれてきたようだ。 ゴアウルドの女王を見せてほしいとマルクはいう。大変な体調で、説明を受けるトクラ。女王は一人で受精卵を作り出すことが可能である。 ゴアウルドは何千年も人類を虐待してきて、パンガー人がゴアウルドを有効に使用してきた。それにはモラル的には反発を覚えない。 精神的に未熟なのは当然である、それはこの体調では・・・スキャンで明らかな細胞破壊が進んでいることが見つかった。 |
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SGCと連絡を取るオニールとカーター。フレイザー軍医によると、トレトニンの説明が行われる。控えめな説明をしていたようだ。実はトレトニンは確かに、殆どの病気に対して有効であるが、それ以上に深刻なことがある。それは、寄生体を体内に入れたのと同じで、人間の免疫システムをコントロールしてしまい、強い抵抗力を持つが、治癒効果が長く続かず、一方で患者の免疫システムは低下してしまい、ずっと服用し続ける必要があるのであった。地球の需要をまかなうのも無理でパンガー人のものであっても難しいのではないかとフレイザーが問うと、そのとおりで、全人口の2割だけで生産も追いつかない。女王も死んでしまい、投薬を受けているものも危うい。つまりパンガー人がゴアウルドのいる星に行きたがっていたのは、新しい女王を手に入れるためだったのである。今の女王は60年前に考古学者たちが発掘中の寺院での隠し部屋にメスのゴアウルドが密封された容器の中に入っているのを見つけた。女王が最初の子供を産むと、完璧な免疫システムを模倣すべく努力し、完成にこぎつけた。副作用は予想したが、改良して、完璧なものを作り出す予定だったが、甘かった。謝った自信によって人体実験をスタートしてしまった。 そしてゴアウルドの星に一緒に行くことをお願いするが、オニール自身も彼らから逃げられたのは悪運が強かっただけだと話す。原料の入手よりトレトニンからの脱却を示唆する。 再びジョナスたち発掘場所では、ゼナがトレトニンからの副作用から抜け出せねば、死ぬしかないことを話す。解毒剤のことを話すが、まだ見つからない新しい女王が見つかればというが、それは無しだとジョナスはいう。その会話の中で女王の入った容器を見つけたのはゼナの父親だと知る。 ティルクを呼ぶジョナス。ジョナスはティルクに、この寺院はシャクナルが建てたものだといってなかったか?と尋ねる。だが、壁にはラーのことが記されている。ラーはアポフィスの兄で支配階級の一人であったが、彼も死んだ。記述によれば、ラーはここに住んでいた・・・ 薬の分析にかかるケルマー。マルクもパンガー人の希望に完璧にこたえることは不可能で、最大限できることは、解毒剤の作成だ。全員に分け与えられるほどの物は出来るかわからないが・・・借りもあるために全力を尽くそうと話す。 ティルクは、ジョナスとゼナに、ラーと戦ってこの星を奪ったのかもしれない。さらのジョナスは調べると、ラーの敵対者を幽閉する牢獄か墓所として使われたようだ。 気になるジョナスは、「エジェリアここに眠る」の文字を見つける。ゴアウルドの裏切り者に永遠の苦痛と、嘆きを与えよ。エジェリア・・・ ダニエルのノートにあったエジェリアは殺されたものと思われていたが、生きていた。あの女王こそがエジェリアで、ゴアウルドではなく、彼女は、トクラの先祖だ。 オニールたちに直ちに伝えるジョナスとティルクだが、これはまずいことになりそうだ。かつてラーはこの星をエリアの作戦基地として使っていたが、シャクランが武力でこの星を奪い、ラーはここを捨てて逃げた。事実をマルクたちに告げるか? エジェリアを死ぬまで原料作りに酷使するに違いないと・・・解毒法を見つけないと彼らも死んでしまう。 このことは今の今までわからなかったというと、信じられない。トクラの伝説ともなっているエジェリア、彼女はラーに殺されていないのではないかとうわさも流れていたらしい。すぐに彼女を解放しなければとマルクはいい、あの状態で置いておくことはトクラへの侮辱だと・・・パンガー人と話し合うことをいうが、解毒剤作成に困難していることを説明始める。本来もう少し効果が高いはずだが、多くの欠陥があり、発揮していないと話す。時間があれば出来るんだろうとオニール。現時点では謎だとしか言いようが無いと話すと、急に逃げ腰になったとオニールは言う。 現時点ではハンガー人を救えない。 女王開放を伝えるが、種の存続のためにと言うが、トレトニン解毒剤が交換条件だ。そしてマルクとパンガー人との論争が・・・ その論争のさなか、ザットガンの音が別の場所でなっていた。実は、ケルマーが女王エジェリアの元に向かっていた。軽く礼をする。 マルクとティーガが言い争っている中、伝達が入る。何物かが、工場区画に侵入したとの事だ。駆けつけると、そこには、ケルマーが倒れている。その横には、幼生が・・・ケルマーは女王に命をささげた。今、宿主にはエジェリアがいる。 |
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トクラに対してオニールがわざと解毒剤の精製方法を渋っているのだとカーターに言う。自分たちの種族の祖が実験に使われているからしょうがないというが、生きるための器がほしいんだ現にウソでごまかしていただろうと・・・ エジェリアは目覚めた。ケルマーが命を捨てて私を救ってくれたとし、多くの子供の成長した姿を見るのが適わん。現在のトクラの活躍ぶりを宿主から知ったといい。 私の夢を立派に継いでいますとし、トクラの同盟者の地球人を紹介する。 パンガーの仕打ちにもかかわらず助けたいのですねとエジェリアが言うが、お互いの誤解から始まったものだと・・・ ゼナにジョナスは、自分の星のことを話し出す。ナクアドリアの話だが、動機は正しかったと言いたかったようだ。これで何も学んでくれなかったら心残りだとゼナは言う。薬の力を弱めるため欠陥遺伝子を持つ子供を産んだという。これによりトレトニンが役に立たないことを示すきっかけだと思ったのだが、逆にパンガー人は大量生産を始めてしまい、効果がなかったのであった。死の悪循環。 責任は彼らにあるとマルク。エジェリアは、彼らを救う解毒剤を作れることを話し、必要なことを教えましょうと・・・首相も神に成り代わりお詫びする。パンガー人の救済は最後の勤めになるでしょう。その精神こそがトクラに私が望んだもの・・・ その後エジェリアは死に、遺体はトクラによってゲイトを使い、トクラ基地へと運ばれた。試薬が出来次第、マルクがお持ちするといっていたことをカーターは伝え、首相もトクラには感謝していることを話す。 一時的な不信感を一掃し信頼に基づいた末永い友情を築き上げれるように努力しますと首相は言う。カーターは地球へのアドレスを入力しゲイトを開く・・・
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感 想 | ||||||||||
大体特効薬には何かがあると思うのが最近のSGシリーズの話。前にも同じようなこと人類滅亡の罠がありましたが、再び副作用だったりして・・・ 再びラーの言葉が出てくるとは思ってもいませんでした。服装関係は、ちょっと古いイメージがありましたし、あのティーガって絶対あの人物オプトリカンの伝説と同じ人物です。 |