NINJA-TOOLS
117ナクアドリア爆弾
SHADOW PLAY
地球 ケルナP2S-4C3
採点(5段階)★★
SGCにトラベラーが接近。アイリスを閉じると、通信は音声のみ。カーターはスクランブルを解いてみると、ケルナ防衛議長のヘイル司令官からである。
7:00時にP2S-4C3から無線連絡で、ヘイル司令官のことについてジョナスに尋ねると当時は軍事予算長の議長だった。ケルナ政府は公益関係の復活を望んでいる。オニールはあつかましいにも程があるとするが、ハモンドは事は単純ではないと考えていた。ダニエルをはめたこと(友よ永遠に)に対しての怒りがオニールにはあるのだが、ジョナスは一部の科学者の行為によって国民全体を判断するのはフェアではないとする。ケルナの科学技術は進んでいないために得るものは少ないとティルクは言う。カーターは、ナクアドリアは希少価値が高いものと考える。オニールはそうとは考えてはいないが、地球滅亡の危機の時のような化学実験の失敗はつきものとして、カーターはナクアドリアはゴアウルドに対抗するには今も必要とする。
ジョナスの表情は硬い。
ジョナスのラボに、ティルクがやってくる。ケルナの代表が来ると話し、問題を問う。
SG1に溶け込むことに夢中で、自分の過去を忘れてしまっていたらしい、ティルクはそこで、我らは似たもの同士だ。今まで信じていたものを、捨ててここにやってきた。彼らに会うのが不安だと話し、自分のことを裏切り者と思っている。
ティルクは自分の過去で、アポフィスの親衛隊長を捨て、SG1に入隊し、初めてチューラクに戻ったとき、家族や友人から裏切り者とされた。死人とみなされていたのだ。(ジャファの儀式)彼らのためを思ってしたことでやがて彼らもわかってくれたと話す。ジョナスは、ケルナの国民に真実が判るその日が来るかどうか・・・
いつか払った犠牲が、ケルナの民の幸せにつながる、そう信じれば十分だろうとティルクは言う。

ゲイトより、ケルナのヘイルそしてドレイロック大使に、キーラン博士がやってきた。SG1のメンバーが彼らを待ち受ける。ジョナスはキーランの知人で、挨拶をするが、無視され、将軍にお話しすることが多々あるという。グリーティングルームに案内する。実は、大学時代の恩師で、卒業後ナクアドリアプロジェクトに加わった。6年間苦楽を共にした同士であった。思わずため息が出る。
すぐに会議へと入る。元々のこの事態を招いたということに対してのことであるが、オニールは罪を仲間に着せたことを怒るが、ヘイルは、盗んだものを手に入れ、裏切り者を亡命させたと・・・
ドレイロックは、ここ数十年間ケルナ・ティラニア・アンダイの三強が三竦み(さんすくみ)の状態で微妙な平和が保たれていた。が、崩れようとしているティラニアとアンダイの間で不可侵条約が結ばれようとしておりケルナは危険だ。オニールは、何の関係があるか問うが、ナクアドリアがあるということを提示する。
科学技術は数十年進んでいるために、仮にジェット推進の分野だけでもその技術を得られれば軍事的優位に立てる。条約締結は戦争の前触れで危険であると考えたヘイルは、地球に現れたというわけである。オニールたちは身に覚えのある事を思い出した。それはユーロンダ(前はユーロンダと通訳していたのにここではエウロンダと呼んでいます・・・)という種族で援助を求めてきたが大虐殺をたくらんでいたことを話す。(地下帝国への救援)状況は比較にならず、国民を守るためだとドレイロック大使は言う。
元々SGCは他の惑星への関与は出来るだけ避けていたが、ジョナスが残したゴアウルドのレポートを例題に挙げられると答えられない。
ドレイロックは状況が悪いと考え、キーランたち科学チームが発明したナクアドリア爆弾の実験に成功した。その破壊力は想像を絶するものだ。
援助を受けられないのであれば、それを使うしかないという。
ジョナスが行ったケルナでのシミュレートおよび過去:同盟した敵軍の航空勢力は開戦後5週間で完全に制空権を奪うと出た。通常兵器にこだわる限り、6ヶ月以内に全兵力は壊滅すると出た。何世代も遡る遺恨が積み重なっているという。20年前の対戦も無意味だったと・・・ティラニアとアンダイは対ケルナ以上に憎みあっていた。
ケルナさえ片付ければすぐに牙をむくと話す。オニールは今のお前はSG1のメンバーであり、優先事項を間違えるなよと伝える。
オニールはハモンドに呼ばれ、統合参謀本部議長にあうが、ケルナ代表は口添えを臨んでいる。だが技術供与すべきではないとオニールは伝え、技術が自衛のために留まる保障はと言う。ハモンドは、ダニエルに似てきたなと言う。意見が嫌悪感から出たもので無ければいいがといった途端、予定外のワームホール接続・・・
ゲイトを開くと、やってきたのは、キーラン博士であった。緊急閣僚会議で、ヘイルたちは来られない。キーランは不可侵条約がティアニアとアンダイで結ばれたという。
キーランはジョナスと面談を望む。

ジョナスの部屋に向かったキーラン。キーランは、今までのことを聞くと、他の惑星で信じがたいものを見てきたとジョナスはいう。そしてナクアドリアを地球人ならば有効に使ってくれると判断したことを話す。ケルナの役には・・・多分シールドの開発に成功すれば分けてもらえると・・・基礎的な軍事技術や兵器さえも出し惜しみしているのに?とキーランは言うが、国のひとつに過ぎないケルナにはもらえないことを話す。するとキーランは開いていた扉を閉め、本気でそう信じておるのか?問う
私と来てくれという。実現しようと・・・実はキーランは地下のレジスタンスであった。
クーデターを起こすために君の助けがいると・・・
政府の転覆をたくらむ秘密組織であることが信じられないジョナスだが。好戦的な考えを押し付ける政府に対して、うんざりしていると・・・ナクアドリア爆弾実験に立ち会ったときに恐るべき破壊力で、悪夢にうなされたとキーランは言う。

ジョナスはすぐにSG1とハモンドで会議を開き、戦争を回避するには、早いほうがいいと・・・3国で密約が出来ているらしい。紛争が無くなれば安定した貿易相手となれると考える。オニールは現状の確認が先決だと・・・ペンタゴンは、ナクアドリアとの交換に非軍事技術の提供を打診する目的でSG1を命じた。その交渉の合間でレジスタンスと接触し、彼らの実力を探り、成功の見極めをつけるようにいう。

ジョナスにキーランは、科学者たちは、君を裏切り者とは考えてない。逆にナクアドリアの関係者の中でも疑問を持ち出している者たちもいるほどである。そのきっかけを作ったのはジョナスだという。
SG1はケルナに向かい、交渉の場へと向かう。バリス首相が登場。彼はジョナスのことを当然覚えている。早速交渉となるが、貿易交渉の前に確認したいことがあるという。新鉱脈が発見されたと言うが・・・量はどのくらいか尋ねると、130キロは下らないと・・これは恐ろしい量である。保管庫を見せていただきたいというが、ヘイルは必要ないと拒絶される。
見返りは何だとティルクは言うと、空の制空権を得るためにと数種類の試作機があるためにカーターと技術チームが、ジェット戦闘機の迎撃飛行集団を編成できると・・・実はSG1の考えていたものとしては、ケルナの医学水準は、バクテリア感染に対して、有効な対象対処療法が留意していないとか?そこで抗生物質を初年度だけで1万5千人の命を救えるというが、薬より武器だと首相は言う。

4時間後に再び会議へとなるが、ナクアドリアがほしいと分かっているために、交渉が難航しそうだ。オニールたちはレジスタンスに会いたいというが、なかなか難しいことを告げる。ジョナスの押しもあり、キーランは、レジスタンスの集合場所へと向かう。レジスタンスのリーダーの場所へと向かうが、キーランは、政府の中でも、忠誠心にかけると判断している者もいて、監視がついてしまっていたのだ。ナクアドリア欲しさに政府側に寝返る可能性が無いか問う。ジョナスを信じているとキーランは言う。

ジョナスは夜に首相に呼ばれる。そして、地球は人類の恐るべき敵から守るためにナクアドリアを使おうとしていることを話す。首相はジョナスを誰もが期待していたと
話す。そして今度の戦争の大きさをジョナスに話し始める。滅びたくなければ領土を分け与えなさいと言うが、この戦いに勝つには、ナクアドリアとジョナスが必要だと話す。もし私に地球の科学技術を盗めというのならばお断りですとキッパリ答える。
その逆で友人を助けてほしいと首相は言う。キーランがジョナスがいた頃とは別人だと・・彼をナクアドリア爆弾がおかしくしてしまったと・・・
誤った道に導かないように、監視してほしいと・・大事な人材だ引き受けてくれれば罪状は全て免じ、アカデミーに以前の地位に復帰させると・・・
キーランは研究室で苦しんでいた。頭痛がひどくて集中できないと・・・
もうすぐ終わるとジョナス。オニールたちをレジスタンスに合わせてもいいのかわからない。ジョナスを信じているのであれば、問題ないと・・・

再び会議がはじまる。地対空ミサイルのことを言われるが供与できない。さらに、防御兵器は逆に攻撃兵器と変わり、壊滅させるために使用するに間違いないとカーターたちは言う。そこに首相に連絡が入り席を外す。
オニールはジョナスに不毛の会議だと話し、博士に話したのか尋ねる。今日はあってないと話す。
情報部の報告ではティアニア軍が北の国境沿いに集結している。外交関係の破棄を通知してきたか尋ねると、まだだと・・・
カーターはSGCの外交専門チームがあり、第三者を交えることにより交渉にも進展が可能だと・・・だが、ティアニアとアンダリにもスターゲイトを知られると・・・
知られたほうがいいのではないかとカーターは言う。
平和的な交渉で進んだ技術が得られると分かればあえてケルナを攻撃する意味もなくなるでしょう。国民にも知られていない情報を敵に教えろというのかドレイロックは言う。もうその時期じゃないかジョナスは言う。
だが地球のことを例えに出す首相。その言葉に何も答えられないSG1であった。

教授の下にジョナスがやってきた。トミス・リードというナクアドリアの科学者が急に転属になり、行方不明になっていると・・・彼をレジスタンスに入れたのは私で、次は自分だと不安がるキーラン。一ヶ月前にはサイラス博士がやはり同じように転属で、姿を消した。プロジェクトを立ち上げた3人のうち残ったのは、キーランだけだ。だが、突然オニールは引き上げようといい始める。交渉は暗礁に乗り上げ、レジスタンスとやらも、壊滅寸前の様子だと・・・すると二日後に、行動を開始し、何が望みか尋ねると、この街の主要な政府関係者のビルはすべて抑えられる予定だが、このビルだけは、警備が厳重で手が出せない。スターゲイトがあるからだ・・・スターゲイトを使い、完全武装の100人の兵であればというが、オニールは拒む。
知ったことじゃないと去ろうとすると、ナクアドリアを少しずつ、くすねて倉庫に溜めていった。それが今かなりの量になっていると・・・
手を貸してくれれば差し上げようと・・・

キーランが街を歩いていると、付けられていることを教えるジョナス。別の場所へと連れて行くと尾行から負われることとなる。裏道を通るが、行き止まりで、階段を登り、尾行者をジョナスは撃ち倒すが、その際に、キーランは足を踏み外してしまう。
手を伸ばすジョナスであるが、キーランは下に落下し負傷してしまう。
左の頚骨が折れており頭部の強打により脳へのダメージが大きい。しばらくは様子を見ないと・・・人気の無い倉庫街に倒れているのを発見し、ジョナスは地球に連れてこないと助からないと察知して連れてきた。

ケルナは、どういう言っているのかだったか尋ねるハモンドであるが、キーランの負傷については何も知らないと・・・さらにティルクは、キーランは政府に疑われていると・・・交渉のテーブルに戻るか問うハモンドだが、ジョナスは、先制攻撃を行うだろうから、レジスタンスに協力すべきだと・・・
だが連中のアジトを探るには?カーターは見つける方法があることを話す。ナクアドリアをレジスタンスの場所へと運んでいたのであれば・・・
カーターはナクアドリアの探査装置を使い、キーランの倒れていた場所へと向かい、探索を始める。その頃SGCではキーランが目を覚ました。ジョナスが目の前におり、レジスタンスに連絡を取らなければと・・・落ち着かせるジョナス。首相が爆弾を使うのを止めなければ・・・

フレイザーがキーランのヘッドスキャンで、強度の統合失調症だ言うことがわかる。それによると、35歳以上であるのはまれであった。20年以上も誰にも気づかれなかったことになる。パラノイア妄想、それも完全な幻覚症状があると言う。
爆弾の実験を行った日に君がいなくてよかったと・・・爆弾の事故の様子をジョナスに話すキーランであるが、なんとモニターにはジョナスの姿は無い。実は妄想の中でキーランは話していたのだ。キーランが階段から落ちたときもジョナスは居なかったのだ。

ジョナスは首相のもとへ・・・
カーターは、ナクアドリア探知機で、倉庫らしき場所に辿り着いた。ついにナクアドリアへと・・・箱を開けるとすごい量のナクアドリアが・・・ここに居たレジスタンスも妄想だった。
首相はわが国を守らなければならぬというが、ジョナスはゴアウルドの破壊力について話し始める。宇宙母艦に乗って、彼らの破壊兵器は、ケルナもティラニアもアンダイの主要都市すべてを何の抵抗も受けず破壊できる。
奴らにとって人類は奴隷だ・・・ゴアウルドは1000年以上も現れていないというと、ナクアドリアはナクアダと同類の元素で、ゴアウルドのテクノロジーには欠かせない物質で、彼らの血液にも流れており、もしナクアドリア爆弾を使い続ければ、必ず奴らに気づかれると・・・そこにオニールがやってきた。「引き上げだ・・・」
ジョナスを迎えに来た。ティルクとカーターは既にSGCに帰っており、レジスタンスのことを尋ねるジョナス。オニールは、キーランの想像上の産物だと話すと、ジョナスはショックで言葉が出ない。軍医からの報告だ・・・

統合失調症だ従事していた研究の副作用と思われる。サイラスとリードのことに気づいたジョナスは、首相に尋ねる。政府のサナトリウムに入院している事を話し、サイラスの時はたまたまと思っていたが、同じ症状のリードでもしやと思い出した。
つまり、二人も同じ統合失調症で入院しているのだ。
騒ぎ立てると、他の科学者たちへも動揺が広がるために研究は中止できないとヘイルは言う。
研究の被爆システムがあまりにお粗末なためにこういう事態が起きてしまったのだ。ナクアドリアにはジョナスはあまり近づかなかったために大丈夫であった。
ダブルチェックで放射能は遮断できる。
カーターはケルナには研究設備の近代化に協力できる旨連絡したが、返答は無い。戦争が始まったんだろう・・・
キーランはダメージを受けている領域までは回復できないと・・
ジョナスはキーランのもとへ向かい、設備の整った場所へ移す事を話す。いまだにクーデターの用意は整っていると・・基地にクーデターのリーダーの姿が・・・彼も妄想だ。クーデターを成功させ、ナクアドリアプロジェクトを永久に凍結することを話す。あなたが居なければ出来なかった。世界を救ったとジョナスはキーランに語る。
感 想
突然のケルナからの連絡で、驚きましたが。それ以上にジョナスの表情、今回はいつも冷静なジョナスも興奮気味。裏切り者のレッテルを貼られているジョナスがどうなるのか見ものでしたが・・・
結構キーランのストーリーになってしまいました。
あの階段から落ちたあたりからちょっと怪しいなぁ?っては思っていました。(もっと前に気づいた人もいるかも?)
結局カーターたちは放射線があるナクアドリアをあっさりと持って帰り、何も争わずに手に入れたって感じでしょう。
オニールも今回はいつも以上に冷たかったですね(笑)

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